自宅の照明をLEDに!~電球・蛍光灯の替え時とは~
電球・蛍光灯からLED照明への移行が急速に進んでいます
故障や寿命などで電球・蛍光灯がつかなくなった際は、専門業者に修理を依頼するか、もしくはご自身で新しい電球・蛍光灯に交換するかと思います。ただ、交換のタイミングでこれまでと同様に電球や蛍光灯を選ぶのではなく、LED照明に交換される方が増えています。
2011年の東日本大震災以降、私たち日本人はより省エネに対する意識を強く持つようになりました。そのため、電球や蛍光灯に比べ寿命が長く、省エネ効果の高いLED照明に多くの期待が集まっています。今回はLED照明に替える最適なタイミングやメリット、電球や蛍光灯などとの電気代の比較をご紹介します。
電球・蛍光灯からLED照明に移行するタイミング
電球・蛍光灯の一般的な交換理由としては、「明かりがつかなくなった」以外では「点灯時にチカチカするようになった」「以前よりも暗くなった」などが挙げられます。チカチカしたり、暗くなったりするのにはそれぞれ原因がありますが、単純に電球や蛍光灯の寿命の場合もあれば、古い照明を使っている場合は点灯管、いわゆるグロー球の寿命の場合も。また、電球や蛍光灯ではなく照明器具自体にガタがきている可能性もあります。
電球や蛍光灯の寿命はLED照明に移行するチャンスではありますが、本的には自分で交換が可能であり、新しい電球や蛍光灯を購入してもわずか数百円から1,000円程度です。そのため引っ越しやリフォームといった別のきっかけが重なったりしていない限り、LED照明に移行するという選択をされる方はそこまで多くはありません。
しかし、点灯管や照明器具自体の故障や寿命であれば、迷わずLED照明に移行することをおすすめします。点灯管を使っているような古いタイプの照明であったり、照明器具の故障などで改めて同じものに交換したりするのであれば、思い切って性能の高いLED照明に移行した方が、メリットが多いといえるからです。
LED照明のメリットは高寿命や省エネ効果だけではない
具体的にLED照明と電球・蛍光灯との電気代を比較してみましょう。経済産業省の資源エネルギー庁が2015年に発表した省エネカタログによりますと、1日5~6時間の点灯、電気料金が27円/kwhとして計算した場合、電球から蛍光灯に替えた場合は年間で約2,270円の節約、LED照明に替えた場合、約2,430円の節約になると発表しています。
また、水銀など有害な物質を含まないため安全であり、高寿命のため廃棄用も少なくおさえられるので、環境にも優しいといえます。赤外線や紫外線をほとんど発しないことにも注目です。赤外線や紫外線による色あせの抑制や害虫の寄りつきを防止にもつながる点もLED照明が選ばれている理由といえるでしょう。
ライフサイクルコスト(LCC)を意識しましょう
電球や蛍光灯をLED照明に交換するうえでネックといえるのが、初期投資の高さです。ライト自体の値段が高いため、LED照明の導入を踏みとどまっている方もいるでしょう。ただ、ライフサイクルコスト(LCC)を考え、その後の電気代や買い替えの手間などを考えるならば、初期費用をかけてLED照明を導入することをおすすめします。
ライフサイクルコストとは初期費用(イニシャルコスト)と維持費(ランニングコスト)や破棄にかかる費用の総額です。LED照明はライフサイクルコストに優れており、トータルで考えればもっとも経済的ないえるでしょう。長い目で見たときにライフサイクルコストを意識することが大切です。
現在、電球や蛍光灯が「つかない」「暗い」といったことで交換をお考えの場合は、長期的なスパンで生活を考えるのなら、LED照明への移行を検討してみてはいかがでしょうか。